ピルを否定しない

ピルを否定する女性の意見の中に「女性にだけ負担が多いのが不公平」というものがあります。でもセックスも、その結果である妊娠出産も、女性の体には大きな負担なのです。

 

ピルは薬を使うという体の負担はあっても、それ以上の大きい妊娠出産の負担が避けることができるのです。月経が1日でも遅れれば『もしかして』と言う不安、この毎月のストレスから解放されるメリットもあります。

 

ただ、ピルが体質的に合わない女性もいます。ピルを使ってはイケない気持ちを持っている女性もいます。逆にピルで月経痛がなくなり快適になった人もいます。ピルに対する体の反応はみんな違います。

 

だからピルを選ぶか、失敗率を覚悟して体に負担の少ないコンドームを使うか、それとも絶対手安全で確実は方法、つまりセックス自体をしないという選択を選ぶことです。しかし、男性の性欲がバイアグラの出現によって高まっているこのご時世で、男性からのセックスの要求を拒むということはとても勇気がいることです。

 

しかし、セックス自体の最終的な決定権は女性にあるのです。日本では長い間ピルが認可されなかったので、逆に男性がコンドームを嫌がり、一方的に女性にピルを押し付けること、どちらも女性の体には大きな負担となることでしょう。

 

男性の間には、男性にはバイアグラなどを使用して複数の女性との性交を許容する一方で、女性の性は家に縛り付けようという考えがあります。そういう男性たちは女性が主観的に避妊をすることに抵抗します。ピル認可までの長かった道のりとバイアグラのスピード認可を比べてみても、その考えが見え隠れするようです。